2013年2月1日金曜日

奥沢神社(世田谷区)の大蛇お練り行事

奥沢神社の大祭は九月十四日だそうですが、例祭日当日には江戸中期より伝えられている厄除大蛇のお練り行事という特殊神事が行われるそうです。
このお練り行事について、境内の案内板に説明がありました。

世田谷区指定無形民俗文化財(民俗芸能)
奥沢神社の大蛇お練り行事
伝承地 世田谷区奥沢五丁目二十二番一号 宗教法人 奥沢神社
保持者 世田谷区奥沢五丁目二十二番一号 奥沢神社氏子中
指定 昭和五九年五月三十一日
江戸時代の中頃、奥沢の地に疫病が流行して、病に倒れる者が多かったとき、ある夜この村の名主の夢枕に八幡大神が現われ、『藁で作った大蛇を村人が担ぎ村内を巡行させると良い』というお告げがあったという。早速新藁で大きな蛇を作り村内を巡行させたところ、たちまちに流行疫病が治ったという言い伝えがあり、これが厄除の大蛇として鳥居にからまり、大蛇お練りとして現在に伝えられている。蛇の形のものを作ってかつぎ歩く祭りは、全国的にあるが、都内では珍しい祭りである。蛇の形(水神の意)をかつぎ歩くことによって農耕に必要な水の確保や生産の順調なることを予祝する行事にほかならない。
奥沢神社では毎年九月の第一日曜日に氏子が集まり、大蛇づくりが行われる。これは社殿に安置され、社殿にあった昨年の大蛇を鳥居にかけられる。そして九月十四日の大祭に大蛇お練りが行われる。


この説明によると、お練り行事は疫病退散のために始まった神事のようですが、農耕にも関わりがありそうなところをみると、津軽地方で行われる虫送りなんかにも近いものがあるのかもしれません。
わたしは本で読んだだけで、実際の虫送りは見たことがないのですが。

まあそれはともかく、奥沢神社には誉田別命のほか倉稲魂命(穀物の神)も御祭神として祀られており、蛇に象徴される水神と農耕にまつわる神さまの関係は、この神社でもほのかに確認することができるようです。
先日、水神と穀物神の性質をもつ人面蛇体の神、宇賀神について少し触れましたが、その宇賀神と同一視される弁財天の祠が奥沢神社の境内にもありました。

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